喜 哀楽の考え方

私(喜 哀楽)の考えていることを、できるだけわかりやすく書いていきます。

行動の早い遅いは迷いから。

行動の早い人と遅い人がいます。
何が違うのでしょうか?
能力が違う?
もちろんそれもあると思います。
でも能力が同じはずの一人一人を見ても早くなったり遅くなったりします。
程度の違いこそありますが、人は誰でも初めてする行動には時間がかかりますし、慣れてくると早く行動することができるようになります。
これを技能(スキル)が上がったという表現はできると思いますが、ではどのように技能(スキル)が上がったのでしょうか?

人の行動に時間がかかるのは、一言で言うと『迷い』・言い換えると『無駄』があるからです。
慣れてくると早く行動できるようになるのは、手順を覚えることで『迷い』という『無駄』が無くなる・あるいは減るからです。
この次はこれをする。その次はこれ。こういう場合はこっちをして、違えばこう。という手順を迷わないようになると素早くできるようになります。
それを誰でも間違わずに行えるように具体化したもののがマニュアルです。

仕事をする上で上司の方が部下の行動が遅いと判断し、『早くやりなさい』という声掛けや叱咤激励を行うことに効果はほとんど期待できないと思います。むしろ逆効果です。何故なら気ばかり焦り、混乱やミスを誘発するため返って時間がかかるようになります。
本人は精一杯やっているつもりでも、他者から見ると遅いと感じること。これは行動に『迷い』という『無駄』があるから、行動が遅いと見えるわけです。上司としては迷いようがない当たり前の手順だと思いこんでいるだけに、遅いことが理解できません。サボっているようにすら感じるかもしれません。
ここで上司が行うべきことは、『何を迷っているの?』と声掛けすることです。
ただ単に次にすべき手順を覚えていないだけかもしれませんし、他にすべきことと混乱しているだけかもしれません。もしかしたらうろ覚えの手順を思い出しながら恐る恐るやっているのかもしれません。大雑把な手順を書いたものを見える位置に貼るようにするだけでも、『迷い』が減ってスピードアップがはかれるかもしれませんね。
 
何事も素早く出来る人というのは、本質を見ぬく能力に長けて『無駄』である『迷い』を早い段階から極力減らすのが上手な人なのだと私は思います。

迷いをなくすという観点でスピードアップを考えてみるのはいかがでしょうか?