喜 哀楽の考え方

私(喜 哀楽)の考えていることを、できるだけわかりやすく書いていきます。

怒らない子育て ~『失敗』しても・・・~

何度かお伝えしている怒らない子育て。
わかってはいるけど子供が悪いから仕方なく怒っているという方も多いと思います。

じゃあ何度も言っているのに同じ『失敗』をするのはどうしたらいいのか?
例えば何度言っても牛乳をコップに注ぐのをこぼす。
何度も同じ過ちを恐らく原因は恐らく親が片付けてしまうことです。
こぼしても自分が困らないから、こぼしてはいけない理由がわからないのです。
残念ながらまだ子供ですから、お母さん・お父さんの片付けという仕事を増やしてしまうという後悔の念は期待できません。親がわざわざ片付けているのを見ているのだから、親としてはやってはいけないことだと理解していると思い込んでいるのです。
ここに『牛乳をこぼすこと』に対する子供と親の捕らえ方の齟齬が生まれています。

  • 子供にとって『牛乳をこぼすこと』
    こぼしたら怒られる。
    怒られるのは嫌だけど、やってみたい。
    どうやったらこぼれるかわからず、こぼれない方法がわからず試しにやっている。
    気をつけ方もわからない
    こぼさなければ怒られないはずだから一か八かやってみよう!
    好奇心に負けてしまう。
    こぼすことは怒られるからやってはいけないと考えている
  • 親にとって『牛乳をこぼすこと』
    こぼされたら片付けの仕事が増える
    気をつけたらこぼさない入れ方があることを知っている
    自分の仕事が増えるから腹が立つ!
    結果として怒ってしまう
    子供の好奇心を満たしてあげることが大切だと理解する余裕がない
    お手伝いさんがいて、笑顔で片付けてくれる家庭で怒るとは考えにくい

失敗するから怒られる、怒られたくはないけど好奇心には勝てないからやってみる。
大人は片づけが大変だからこぼさずやって欲しい。

対策を考えて見ます。
小さいお子さんだと難しいかもしれませんが、幼稚園児なら何とかなるかもしれません。
こぼしたら自分で片付けるようにする。ただそれだけです。
最初から全部のお片づけ(こぼした牛乳をフキンで拭いて、汚れた服は着替えて、フキンと洋服を洗って干すまで)は罰と受け取るので、拒絶感を植えつけてしまうため得策ではありません。フキンで拭くまでを自分でさせて、次にこぼしたら服も自分で着替えてね。と伝えておくのです。それでもこぼせば、フキンを洗ってね。と段階をつけて子供が『こぼすと大変』と学ぶ場を作り出していけば良いと思います。

子供の『失敗』を避けたければ、
『失敗』すると子供が困る仕組みを考える。

子供は困らず、親が困るから何度も繰り返してしまうだけのことです。
自分が困るようになれば、繰り返さないように学習します。
ここでこうやったら良い、ああやったら良いというアドバイスも避け、自分で考えてうまくやる方法をみつける方が子供の成長のためになると思います。
何より親は困らないので、気楽に見守ることができると思います。