喜 哀楽の考え方

私(喜 哀楽)の考えていることを、できるだけわかりやすく書いていきます。

怒らない子育て ~子供の行動の『目的』を考える~

怒らない子育て。

難しいと思われる方もおられると思いますが、実は怒るという選択を自分がしなければ簡単なことです。
怒るというのは感情の勢いを使って強いものが弱いものを支配しようとしている。
従えようとしている現われなだけです。
怒る『目的』は相手を自分の思い通りにしようということです。

思い通りにすることが『目的』であれば、怒るという選択をせずに相手の行動の『目的』を考えて、自分の思い通りに誘導すれば良いと私は思います。

人の行動には必ず『目的』があります。
意識しているか無意識かはわかりません。自覚しているか自覚していないかもわかりません。
でも必ず『目的』があります。本人に聞いても自覚していなければ否定します。
必ず行動には『目的』があるので、その『目的』はもしかしたらという類の『仮説』で構わないので、『仮説』を立てて検証してみると良いと思います。

『原因』を考えても無駄です。『原因』がわからないことも多いですし、『原因』やその心情が理解できたとしてもその『原因』を取り除けるかどうかわからないからです。
『目的』に思い至ればその対策を考えることができます。
『原因』では後ろ向きの考え方で対策がないかもしれませんが、その『目的』を考えることであれば前向きで対策を立てることができるかもしれません。

学校に行く前に子供がグズグズしている。
そのグズグズの『目的』を考えましょう。

  • 一緒に登校してほしい
    ・歩いて登校して欲しい
    ・車で送って欲しい。
  • 構ってもらうこと
    ・ただ単に甘えたい
    ・抱きしめて欲しい
  • 学校に行きたくないことを表現する
    ・『勉強』自体がわからないので行きたくない
    ・友達と仲良くできないので行きたくない
  • 親と離れるのがいやなことを表現する
    不安なため親と離れるのがいや

車で送って欲しいと内心子供は考えているとします。
つまり『目的』は車で送ってもらうことです。
グズグズしていると『時間』が経ちます。
色々聞いても、寂しい、お母さんと離れるのが嫌とか色々言って愚図ります。
『時間』が経てば、遅刻の可能性が高くなります。
お母さんは仕方なく車で送っていくことになります。
子供の『目的』達成です。
これにより、グズグズすれば車で行けると学習します。
子供が車で行きたくなるとあれこれ言い訳してグズグズし、車で送ることになります。
親にとってはたまりません。グズグズされるは車で送らないといけないわ。
『目的』を見抜けば簡単です。
グズグズして遅らせ、遅刻するから車で行くのが『目的』です。

グズグズしても『目的』が達成できない。
むしろグズグズすると損をするという仕組みを作り上げてしまいます。

お母さんが、じゃあ車では行かないから歩いて先に行くね!と言ってドアを出てみましょう。
子供にとってグズグズが効かないので、恐らくパニックになって大泣きをしますが、慌てて準備を始めます。
次からは簡単です。家を出るそぶりを見せるだけで、グズグズしても『目的』は達成できないとわかっているので、仕方なくでもグズグズはおさまります。

子供の『目的』を見抜くのは最初は難しいかもしれませんが、子供の考えることは単純です。
子供は何が『目的』に行動しているのだろう?
と考えてみる癖をつけましょう。
人の行動には必ず『目的』があります。