喜 哀楽の考え方

私(喜 哀楽)の考えていることを、できるだけわかりやすく書いていきます。

まず最悪から考えよう ~行動や判断する前に!~

昨日書いた

 

まず最悪から考えよう 〜加点法の考え方〜 - 喜哀楽の考え方

 

まず最悪から考えるやり方を私は子供の頃から行う癖がありました。
何故なら絶対最悪を避けたいからです。
人間誰しも損はしたくありません。
増してや一か八か運任せで何かをして、死んでしまうのでは元も子もありません。
得られるものが一生遊んで暮らせるほどのものであれば、文字通り命を賭ける価値もあるのかもしれませんが、通常はそんな状況はまずありません。
得られるものが大したものではないのに、いくら最悪になる可能性は低いとしても命に関わるのは割りに合わない話です。

何か行動する場合や何らかの判断する場合、最悪を想定することは非常に大切なことです。私にとっては必ず最悪を考えるのが当たり前なので、みんなが最悪を考えるのも当たり前だと少し前まで本気で思っていました。最悪を考えてから行動や判断するのが当たり前では無いことを知ったので、前回の文章を書いてみました。

心境として、最悪の状態なんて起こる確率は非常に低いので、確率の低い最悪のことなんて考えるだけ無駄だと思ったり、最悪というのは嫌なことなので考えるのを避けたい心理が働くのかもしれません。うまくいけば最悪を考えることは無駄に終わるのですが、不幸にして最悪の結果になった場合、想定していた場合と想定しなかった場合の悲惨さは原発事故が教えてくれます。

最悪だとしてもこういう対策があるということが大切だと思います。

ある企業の話です。
他社から競合品が出るから、営業マンが警戒して会社の経営陣に進言すると、機能が違うから全く競合しないので大丈夫と全く相手にしてもらえなかったそうです。もし競合したら取り返しがつかないので、早く対策を打った方が良いと何度進言しても取り合ってもらえないそうです。
現在進行形の話なので、この企業の製品が売れなくなるのか売れたままなのかはわかりません。
ただ営業マンが進言していることを大丈夫と言ってしまうのではなく、最悪を考える思考法がほんの少しだけでも経営陣にあれば、今後の展開が変わってくると私は思います。
計画は悲観主義で、行動は楽観主義が良いと思います。
究極の悲観主義である最悪から考える思考法。
私がある企業の経営陣なら、機能が違うから大丈夫だとは思うが、念のため最悪を考えてみよう。最悪の事態は顧客が同じ機能だと混同して一気に奪われてしまうかもしれない。自分達にとって機能が違うと思っても、購入するのは顧客である。顧客に対して違いを説明していなければ、混同されてしまって一気に競合品に市場を奪われてしまうかもしれない。確率は低いながら最悪顧客の勘違いによって市場を奪われる可能性がありえるのであれば、最悪の事態を避けるために勘違いをなくす機能の明確な違いを顧客に理解してもらう手立てだけは打っておく必要があるな。と考えます。

別の話です。これは架空の話です。
売り上げが前年に比べて少しずつ下がっている。下がっている要因を考え対策をうちます。
競合の影響でしょうか?それとも必要とされない職種になりつつあるのでしょうか?
現時点ではまだ経営が傾くほどではないけれど、今後下がり続けると事業の継続が困難になる可能性もあります。
ここで最悪の考え方です。このまま売り上げが下がり続けたら最悪事業の継続ができない。
最悪を避けるために次の手立てを考えます。

  • これまでない広告を検討する
  • 営業時間の拡大を検討する
  • 取り扱い品目を拡大する
  • 新たなサービスを考える
  • 新たなインターネットの活用を考える

リスクなく簡単に出来ることであれば、すぐに始めれば良いでしょう。
リスクがあれば、そのリスクの最悪を更に考えて判断すれば良いと思います。
最悪この売り上げになると、事業の継続が怪しくなるから新たな対策を実行すると前もって考えておけば、売り上げが下がっても慌てることが少なくなると思います。

行動や判断する前に、まず最悪から考える。

私の考えている最悪。
5年後なのか10年後なのか100年後なのかそれとも明日なのかわかりませんが、必ず起こるといわれている東海東南海地震津波とそれに伴う富士山噴火
広範囲の津波の影響を受けない標高の高い場所に首都機能移転か、移転しないまでも首都機能のバックアップを考えておくべきだと私は思います。
噴煙で飛行機やヘリコプターは飛べなくなるし・・・。
何しろ首都機能が麻痺したら、各種指示が出せなくなるだけに、ダメージは原発事故の比ではないからです。

最悪を想定するのは生物の中で恐らく人間だけに存在する能力です。
その能力がまだ十分に発揮されていない気がします。
『まず最悪から考えること』からはじめませんか?