喜 哀楽の考え方

私(喜 哀楽)の考えていることを、できるだけわかりやすく書いていきます。

イジメっ子の心理 ~虐めの原因とその対策~

イジメっ子の心理を考えてみました。
実はいじめ自体は動物でもあります。ターゲットを絞ってみんなで攻撃するのです。『目的』は餌を奪い合う競争相手を排除し、より多くの食べ物を得ることです。恐らく自分の生存確率を上げるために弱いものをイジメるのです。言わば本能のようなものかもしれません。
人間も動物ですからイジメの本能がもしかしたらあるのかも知れません。
しかし人間はイジメない理性や『知恵』があります。周りのものをイジメなくても食べるものは十分ありますから、自分の生存率をあげるために弱い者をイジメるのでは人間の場合説明がつきません。
では何故周囲をイジメるのでしょうか?イジメに至る心理について考えてみたいと思います。

恐らく他人をイジメることで優位に立ったつもりになり、精神的に快適に過ごすことを『目的』にイジメているのではないでしようか?つまり自己満足のためにイジメるのです。
しかしイジメている本人はイジメという自覚がないことも多々あるようです。それは相手がどう感じているかを想像する共感能力が著しく欠如していることが原因だと思います。多くの人が小さい頃に学ぶ、相手が嫌な思いをするだろうことはしない。自分がされて嫌なことをしない。相手の感じているだろうことを想像するという共感能力は自然にもいくらかありますが、それまでの育ち方や経験によって共感能力の獲得度合いが大きく左右されるのだと思います。
 
最初はちょっとした悪戯心から少しからかう程度で様子をみていますが、相手の反応により自分が優位だと感じることがあります。相手の反応を凄く楽しいと感じてしまい、成功体験として記憶し、より確かな成功体験を得ようとしてからかい方がエスカレートしていきます。相手が嫌な顔をしていることを読み取れないか、相手が嫌な顔をすることで自分の優位を自覚し、優越感を感じている可能性があります。
恐らく相手が嫌な思いをしているという想像は働いていないのではないかと思います。もしくは相手が嫌な顔をすれば自分が優位に立っていると錯覚しているのかもしれません。
 
原因は共感能力の不足あるいは欠如だと思います。
小さい頃に相手のことを思いやる心を教えてもらえないまま育ってしまったことが原因だと思います。親が放置気味だったり、親自身が無意識のまま躾と称して子供をイジメていることすらあります。親が放置気味だと、親自身が相手を思いやる思いやりという概念が欠如している可能性があります。この場合、友達をイジメて反応が楽しいから相手が嫌がっているのに気づかず続けてしまいます。また家でイジメられるのが当たり前だと、自分がされているのだから弱いものはイジメても良いと学習しているのです。その場合親にイジメられている憂さ晴らしのように、友達に八つ当たりをしている可能性があります。
何れの行動も本人に悪気はないと思います。(そういう概念が欠落していると思います)。イジメちゃ駄目よといわれても、イジメてないよと言い返すと思います。言い逃れではなく、本当にイジメと認識していないこともありえるのです。何故なら人が嫌がるとイジメだよと、当たり前のことではありますが誰も本当の『意味』で伝えていない可能性があるのです。言葉ではわかっていても理解していない可能性があるのです。
 
対策は、理不尽な扱いを受けると嫌な思いをするのだと実感させてあげることだと思います。
自分自身が理不尽な扱いを受けたところを例えに出して、想像してもらうのです。
悪いことをしていないのに突然刑務所に入ることを想像してもらうとか。そこで理不尽な虐待を受けることを想像してもらうとかでしょうか。
自分がされると嫌なことは人にしないという当たり前の共感能力が得られるまで、何種類もの方法を使って繰り返すしかないのではないかと思います。
 
人間なのですから、理性と知恵でイジメのない世の中を作りたいものですね。