喜 哀楽の考え方

私(喜 哀楽)の考えていることを、できるだけわかりやすく書いていきます。

説明について ~上手・下手の分かれ道~

説明の上手な人と下手な人の違いというタイトルで以前ブログを書きました。
一言で言えば

相手のわかる言葉で説明しているかどうか

です。
当たり前のことではありますが、相手のわかる言葉・知っている言葉・理解している言葉で説明しなければ相手にわかってもらえるはずがありません。しかしここで勘違いが生じる隙があります。相手がわかっていると思い込んでしまっている言葉を使うことです。説明する側は当然知っていると思い込んでいる。説明を受ける側は何を言われているかわからない。言葉に対する認識に齟齬を生じていると、会話や説明は成り立ちません。
このことを理解せずに一人よがりに説明を推し進める人は相手にされなくなってしまいます。何故なら聞いても『意味』がわからないので時間が無駄になってしまうのです。何か話をしているけどよくわからない。『意味』のわからないお経を聞かされているような状況に陥ります。一対一で話をしていれば途中で質問もできますが、講義や会議だと質問できないことも多く、『意味』がわからないまま終わってしまうことも十分考えられます。

 

対策を考えてみました。

既に行っている人にとっては当たり前ですが、大切なことは

説明する相手の知識量を事前に確認するという作業です。

本来説明する相手のことを知らないと説明の仕方が選べません。小学生相手と専門家相手では説明内容が異なることは容易に想像がつくと思います。理解してもらう内容も当然異なるはずです。しかも実際には同じ集団であても人によって知識の個人差が大きく、説明の仕方には注意が必要です。全ての人が自分と同じ知識レベルだと思い込むという落とし穴に落ちてしまう可能性があります。本当に説明の上手な人は、その場で聞いている人の反応を見ながら即座に話し方を変えることができます。通常即興での対応まではできないと思いますので、事前に話す相手がどの程度の言葉は理解可能でどの程度の言葉だと理解してもらえそうにないかを大雑把に下調べして、相手の知識量・理解力を想像して、できるだけ幅を持たせて準備すると良いと思います。

通常説明・詳細説明・簡略説明の三通りを準備する

通常の説明に加え、詳しく説明できる準備(詳細)をしながら、途中を省略して短時間で説明する方法(簡略)の三通りを準備するようにすると、自分自身の理解力も高まり説明が上手になると私は思います。三通りの説明方法が準備できない場合、自分自身の理解に問題がある可能性が示唆されます。もう一度よく説明内容を吟味すると、相手にとってわかりやすい説明になると思います。三通り準備することは相手のためでもありますし、自分自身の理解を深めることや理解の確認になりますので、自分自身にためにもなります。

三通りの説明の使い方ですが、通常の説明をしながら、相手の理解度を反応によって推し量って詳細・簡略を選択するようにすると説明の上手な人の仲間入りができるのではないかと思います。
慣れてくると通常説明・詳細説明・簡略説明など途中で切り替えることができるようになります。組み合わせは無限に広げられるので、求められた時間に応じて説明の仕方を自由に変えられるようになります。そこまでいけば人気テレビ解説者並みの説明上手の仲間入りだと思います。