喜 哀楽の考え方

私(喜 哀楽)の考えていることを、できるだけわかりやすく書いていきます。

先人の知恵のおかげ

私達の生活は先人の『知恵』のおかげです。

人間は食べるものすら知らずに生まれてくる。様々なことを学び生活していく。
突然無人島で一人きりを想像してみてください。そのあたりにある野草・キノコは食べられるのだろうか?魚は?貝は?毒はない?などと考えると何も知らない自分に気づきます。
先人の編み出した『知恵』は時代を経ることで当たり前の『知識』として人々に伝わります。
 
かつては人は生きのびるために工夫し、そして最近ではより快適な生活を求めて工夫していく。
例えば180万年前に始まったとされる火の活用。
火をうまく扱うにはどうするのか、新たに火を起こすにはどうすれば良いか?一度消えてしまった火を再度起こすのは大変な労力が必要だったため、絶やさない努力をしていたと思われる。火事などの自然発火しか火を手に入れる知恵がなかった時代には、火を消さない『知恵』が重宝されていたはずである。ましてや一人の天才が生み出した火を起こす『知恵』は、当時は魔法のように感じられたのではないかと思います。
火の扱いなんて基本中の基本で今では火を使わずに加熱する方法もいくつかあるくらい当たり前の当たり前であっても、お猿さんの生活と比べてみるとそのありがたみを実感できると思います。

『知恵』の伝達をすることができるようになり人類は発展することができました。
狩りの合図から『言葉』が生まれ、『言葉』の発達により意思の疎通がはかれるようになりました。先人の『知恵』を言葉で伝えることができるようになり、口伝えとして世代を越えて『知恵』を共有できるようになりました。
文明が発達して伝えることが多くなると、口伝えだけでは伝言ゲームのように正確性に問題があり『知恵』を伝え切れなくなったため、『文字』が発明されました。
『文字』の発明により『知恵』を『場所』を越えて他の地域に運ぶこともできるようになりましたし、何十年も何百年も何千年も『時代』を超えて伝えることができるようになるという画期的なことが起こりました。

次に起こった『知恵』に関する画期的な変化は活版印刷です。
『知恵』の結晶である手書きの書物は非常に高価でごく一部の人のものでした。活版印刷の発明により、書物が庶民にも行き渡り『知恵』の共有ができるようになりました。一部では活版印刷により庶民の知識が増えたことで、革命が誘発されたと考えている人もいるくらいです。

この先人の『知恵』を使って、新たなものを次々生み出すことが出来たので、人類は宇宙にもいけるようになったし、地球の裏側のことも瞬時にわかるようになりました。
今ではインターネットを使って先人の『知恵』の多くが共有されつつあります。
全ては先人の『知恵』のおかげなのです。
先人の『知恵』を当たり前として受け入れるのではなく、『知恵』を生み出す元となった先人たちの苦労とともに『知識』として子供たち次世代に伝えたいですね。それこそが教育だと私は思います。