喜 哀楽の考え方

私(喜 哀楽)の考えていることを、できるだけわかりやすく書いていきます。

仕事の遅い人の心理と対策

仕事の遅い人の心理を考えてみました。

人にはそれぞれ個性的な能力の違いがあり、仕事の速い人もいれば遅い人もいます。
ここでは仕事の遅い人の心理を考えてみました。
一人だけで作業してどうしても出来ない場合はやむをえない個人の能力の問題かもしれないのですが、複数で作業している仕事の場合、無意識のうちにわざとゆっくりしているのかもしれません。

ゆっくりしていることで作業が滞ると、上司や同僚が見かねて手伝ってくれるのです。ゆっくりやっても最後は手伝ってもらえた経験があれば、無意識のうちに最初から手伝ってもらうことを期待してゆっくりやってしまうのです。給料が上がるわけでもなければ早くやる動機づけが働かず、楽をするためにゆっくりやるのです。本人は全く意識していません。精一杯の努力をしているつもりなのです。本人にとって早くやる動機づけがないので、早くやる『意味』がありません。最後は誰かが辻褄を合わせてくれて、ゆっくりやっても自分が損しないのですから、楽が出来るようにゆっくりやるのです。周りにせかされても楽をするためのハードルでしかありません。ハードルを乗り越えれば楽を出来るので、せかされたことの御褒美で楽を出来るような心境に陥ってしまうかもしれません(無意識のうちにです)。その上仕事が遅いと時間給や残業代としてもらえるお金が増えるという、資本主義では考えにくい仕事を遅くさせる動機づけがなされていることもあります。

仕事の遅い人の心理をまとめると、問題は4つです

  • 仕事が遅くても自分が損をしない
  • 最後は誰かが辻褄を合わせてくれる
  • 仕事が遅いと報酬が増える(時間給や残業代の場合)
  • 早く仕事をする動機づけがない(仕事を早くやってもメリットを感じることができない)

解決策は、仕事が遅いと損をする仕組みを作り上げることしかないと思います。
仕事が遅いと得をする仕組みなら、急ぐと損な気分にすらなってしまいます。
具体的には、仕事が遅いと支払われるお金を少しずつ下げていくのです。
特に誰かに手伝ってもらえば、マイナスの能力給として下げるのです。
仕事が遅いと自分が損する仕組みが出来るだけで意識が変わります。損をするのはほんの少し、それこそ何百円か何千円でも良いのです。
ましてや、その減らされたお金を辻褄を合わせてくれた人に支払われる仕組み(仕事の遅い人を手伝った人への御褒美)にでもなれば、競争心理が生まれ手伝われて損するくらいなら、手伝ってもらう側に回ろうとする人が多くなると思います。早くしないと仕事がなくなるという動機づけを行うのです。もし競争心理が生まれなくて依然仕事の遅い人がいても、手伝う人も報酬がもらえるので納得しやすい仕組みだと思います。
仕事が遅いとマイナスの能力給となり、能率が悪いので残業禁止とし、仕事の速い人に仕事を割り振るようにするのです。ゆっくりする方が得をするという矛盾した仕組みをなくすためです。
最初は殺伐とした風景になるかもしれませんが、しばらくするとみんなの意識が切り替わって活気のある職場に生まれ変わると思います。

周りに仕事の遅い人がいてイライラされているのであれば、遅いと損する職場にあった仕組みを考えてあげてください。