喜 哀楽の考え方

私(喜 哀楽)の考えていることを、できるだけわかりやすく書いていきます。

怒る必要のない子育て ~『目的』を伝える~

子育てで怒る必要がないと私は考えています。
とはいえ子供が予想外の行動を取るとどうしても腹が立つのもわかります。
そこで子供の行動が理解できない理由を考えてみましょう。
子供の行動は単純です。
何か意図があって行動しています。ただ単に遊びたいだけなのか、楽をしたいのか、何かをするのが嫌なのか、それとも意味がわからず行動しないだけなのか。いずれかの場合が多いと思います。
そしてやってはいけないことがよく理解できていないのです。(理解してやってはいけないことをわざとやるのは、親の気を引いて相手をしてもらいたい寂しい場合です)
駄目でしょ!と怒ることだけでは子供には何故やってはいけないかが理解できません。
親にとってやってはいけないことが当たり前でも、子供にとっては理由を聞かなければ何故やってはいけないのかは想像すらできません。しかも怒られていれば何故やってはいけないの?と素直に聞くことすら許されない雰囲気になっていると思います。
知らないだけのことを怒られて素直に受け入れる気になるでしょうか?


自分のこととして思い浮かべてみてください。
たまたまペンキ塗りたての床を歩いて足跡がついて台無しにしてしまったことを、突然怒られたらどのように思うでしょうか?見たら塗りたてってわかるだろう!と怒られたらどうでしょうか?塗り立てって表示がなかったことを逆に腹を立てないでしょうか?いわばペンキ塗りたての床があるのに、警告をせずに通れるようにしていた側にこそ落ち度があるのではないでしょうか?ペンキ塗りたてを警告せずに、歩いたことを怒るのは罠を仕掛けているようにすら思えます。

子供にとって親に怒られるのは、子供の知らない・気づかない罠が仕掛けてあるようなものだと考えてはいかがでしょうか?
怒られるようなことだとわからずに行動しているだけだとしたら。○○は△△という理由でやってはいけないよと罠を前もって目的や理由とともに警告してあげても良いのではないでしょうか?そうすれば無駄に怒る必要などなくなります。
ペンキ塗りたてなら塗りたてと教えてもらわないと普通怒りますよね。張り紙をしたり、立ち入り禁止にしたりして欲しいと思いますよね。
それがなければ怒るのに、子供には危険だと教えずにいきなり怒ってはいないでしょうか?危険だったりやってはいけないことに対して、張り紙や立ち入り禁止のような警告として前もって伝えているのでしょうか?子供にわかるように伝えているのでしょうか?

ペンキ塗りたてで歩いてはいけないと伝えても、何も知らない子供には『意味』がわかりません。ペンキ塗りたてだから何?という状態になります。大人はペンキ塗りたてといえば乾くまで歩いてはいけないことを知っています。子供は知らないのです。乾いていないうちにペンキ塗りたてを歩いくとペンキが取れてしまって、それまでの作業が台無しになることを知らないのです。親はペンキが塗り立てだから歩いては駄目と伝えるだけではなく、ペンキ塗りたては乾いていないから歩くと足跡がつくこと。足跡がつくとやり直しになること。靴も汚れてしまうこと。ペンキを塗った人が困ること。大人は当たり前の常識ですが、子供はこれらのことを知らないのです。考えたらわかるはずと思い込んでいるのは大人の勝手で、子供にはわかりません。何故ペンキ塗りたてでは歩いてはいけないのかをきちんと子供にわかる言葉で伝えてあげる必要があるのです。歩いてはいけない『目的』がわかって初めて子供には理解できるのです。

特に行動の『目的』が伝わっていないと子供は好き勝手をしてしまいます。
子供が何かすれば、子供に伝えていない親の責任。
と考えれば子供を怒るのは筋違いだと思います。
そもそも怒る必要はありません。子供は何も知らないだけなのですから。
その知らないことを教えてあげるだけで行動は改善すると思います。
ただし本当にわかったかどうかを確認する必要はあると思います。

 

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