喜 哀楽の考え方

私(喜 哀楽)の考えていることを、できるだけわかりやすく書いていきます。

説明が上手な人と下手な人の違い ~言葉選び・言葉の定義~

言葉は人それぞれの捕らえ方・認識に幅があります。
概念としては共通でも、程度を表すものだと、人によって感じ方・捉え方はそれぞれです。
一つの言葉で、二つも三つも『意味』を持つ場合もある。一つの言葉で、二つも三つと複数の受け取り方ができる場合があります。

例えば『車』と一言で言っても、エンジンがついて4輪で走るという共通概念はあるものの、軽自動車を含めて考える人もいれば、軽自動車はケイであって、車といえば普通自動車を言うに決まっていると思い込んで人もいる。人によってはトラックやバスも含めて『車』と受け取る可能性もあるし、説明している人は4輪車のつもりで『車』
これらの伝え方、受け取り方の幅をなくすために、普通自動車のことを言うのであれば、間違いようがないように『普通自動車』または『普通車』と表現します。では『車』全体のことを伝えるならどうするか、一言であれば『全ての車』あるいは『4輪車全般』と伝えるか、『普通車に加えトラック、バスも含めた車、4輪車全般』と伝えるかです。
言葉の幅を考えず、説明する側が思い込んで話し、説明を受ける側が思い込んで聞いていると内容が微妙にずれてしまいます。
話し手は『車』の中のトラックのことを話しているのに、聞き手は『車』と言えば乗用車しかありえないと思っていると話はかみ合いません。
話し手はこれくらいの荷物なら『車』に積んでいけば良いと言い、聞き手は乗用車だけど、これだけの荷物だと『車』はミニバンなのかな?と思いながら聞いているのかもしれません。
今回の例は『車』というありふれたものでしたが、『車』といっても色々あるけど?と疑問を抱きながら聞いていると、内容を吟味する余裕がなくなってしまうので話がわかりにくい、下手だという評価に繋がります。

それらの『意味』のうち、どの『意味』で言っているのか話の途中で確定する使い方をしていれば聞いている人は混乱しにくくなります。一方どちらでも『意味』が通じるけど途中で話が矛盾してくる使い方だとどちらの『意味』合いか考えながら聞くことになり、話に集中できず内容もわかりにくくなってしまう。
齟齬(そご・勘違い)の生じやすい言葉を選ぶ人は、説明がわかりづらく下手だと思われるようになる。
『車』といっても軽自動車と普通乗用車で分けたうちの普通車の『意味』で『車』と言うのか?ミニバンを含めるのか含めないのか?それとも軽自動車も含めた乗用車というカテゴリで考えた『車』と言っているのかで、誤解を生じにくい話し方を見てみましょう。
軽自動車・普通乗用車・ミニバンを含めての『車』で、全てのことを話すのであれば最初に『車』の提議を行って、軽自動車・普通乗用車・ミニバンを含めて『車』と呼びますと『車』の定義づけを行うと良いと思います。
中でも普通乗用車のことだけを『車』を中心に話すのであれば、軽自動車やミニバンを除く普通乗用車のことを『車』と定義してしまいます。
普通乗用車・ミニバンを含めた普通車規格ということであれば、軽自動車は除いた、ミニバンを含む普通車を『車』とします。
というように、説明側・聞く側の勘違いが起こりにくい言葉を選んで定義をしていくと、聞いている側がどのことだろうと疑問に思いながら『意味』を探しながら聞くという無駄がなくせます。
言葉の選び方で説明の上手下手が出ますし、言葉を定義することで勘違いを避けることができます。

 

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