喜 哀楽の考え方

私(喜 哀楽)の考えていることを、できるだけわかりやすく書いていきます。

株式会社の限界

現在大きくわけると資本主義と共産主義という二つの考え方があります。
一長一短あるため一概にはいえませんが、結果を見ると資本主義が有利です。
その理由は一言で言えば、競争があるからです。共産主義の働き方は日本でも公務員の一部で垣間見ることができます。
競争の結果勝者と敗者が生まれ、勝者は生き残り敗者は退場するか、工夫して再挑戦することで社会全体が発展してきました。
その資本主義の発展を引っ張った原動力が株式会社という制度です。

手探りで経済発展を起こすには優れた制度だったと思います。社会全体の発展のという『目的』を達成するのに、株式会社という制度が非常にマッチしたのです。
しかし限界が見え初めてきました。
業績が伸び悩む企業が増えてきたのです。
何故なら創業者はお金以外の理念を持って事業を始めた株式会社が多いのですが、世代交代が進むたびに株式会社の『目的』が利益だけになってしまったのです。恐らく創業者はお金以外の理念は当たり前だから口に出して伝えなくても伝わっていると思い込み、後世代の経営者は株式会社の目的は利益を上げる以外にあり得ないと思い込んで引き継いでいるという勘違いが起こっているのかもしれません。
後継者の育成がうまくいかなかった残念な企業がいくつか思い浮かびます。
何が大切かと利益とは何かを伝え損なったのかもしれませんね。

一部の株式会社は株主と経営陣の利益のために存在し、お客さんは利益を上げるための手段でしかないと勘違いしたのです。
だから産地偽装もできますし、お客さんを広告やポップで煽って本当は大して欲しくもないものの衝動買いを促すことができるのです。

今業績の良い企業は恐らく気づいています。
今業績が悪化している企業は気づいていません。

成熟した社会では、利益を『目的』にした企業では生き残れないことを。

気づいている企業は最初から目先の利益なんて追い求めていません。(ただし気づいていると私が表現する企業もまた、ある意味気づいていないかもしれません。何故なら利益を『目的』にしないことが当たり前だから、自覚はないということです)
気づいていない企業は、利益以外に何があるの?と根本から勘違いしているので、恐らく自ら気づくことはないと思います。

利益を求めるという株式会社の限界だと私は思います。
一つの答えが、快進撃を続ける某検索大手の手法です。
通常の株式会社の制度とは異なる株式の制度を導入しています。
経営権のある株式と経営権の無い株式を発行して多段階での持ち株制度をとっています。これは理念を死守し、株主による経営の口出しをされないために導入した制度だそうです。

何よりまずは経営者が気づくことですね。